第4章 ♡太陽差す場所。陰る場所
すると、冷たい瞳で一瞥され、
そのままドサッと正面に座られた。
「........あ...の...」
『あいつで何人目だ?』
「え...?」
『だから、この屋敷に来てあいつを含め、
お前は一体何人に身体を許したのかと聞いている』
「そ、...んな...!わたし、は...!」
『早く答えろ』
「......。さ、3人......です...」
『...ほう?
...俺と、花臣に凌、そしてあのアホみたいに明るい執事...少なくとも4人いるはずでは?』
「羊さんとは...していません」
『............なるほどな』
少しの間沈黙が流れる。
『で、お前は、誰に拾って貰ったのか...
こんな数日で忘れてしまうほどの馬鹿なのか?』
「...っ、そ、れは...」
『お前は誰のものだ』
「.........」
『早く答えろ』
冷たい瞳で見つめられる。
「ご、ご主人様...月臣様...です......」
『...そうだよな?
なのに、たったの数日で俺以外の複数の男と寝るは、拾って貰った恩も忘れ、少し優しくしてもらっただけの一執事に、"ご主人様"にも見せたことのないような笑顔で笑いかけるは......
お前は、お前のここでの在り方を、全く理解していないようだな』
「.........申し訳...ございません」
ついさっきまでは、
暖かい太陽の下で笑っていたはずなのに、
こんなにも早く、月の下で夜の暗闇を見ることになる。
苦しさにぎゅっと唇を噛み締めて
下を向いていると、
顎を捕まれ、ぐっと上を向かされた。
『もういい。
とにかく、俺は今イライラしてるんだ。
メイドらしく、ご機嫌取りでもして貰おうか』
「......ご、きげん、とり...ですか...?」
めるが不安げに瞳を揺らすと、
月臣は、顎にやった手を離し
ベッド横の椅子に腰掛けた。
『ここで今すぐ自慰をしろ。
俺によく見えるようにな』