第4章 ♡太陽差す場所。陰る場所
『おい』
驚き、2人して扉の方へ目を向ける。
「あ......」
『月臣様...!』
隣に座り、仲睦まじい様子のめると羊。
それを見ると、月臣は不機嫌そうに口を開いた。
『たかが朝食を持って行かせただけ。
なのに全然戻って来ないからおかしいと思って来てみたら......なんだ?お前らこんな数日でデキてやがったのか?』
『そんな!とんでもございません...!
戻るのが遅くなってしまい、本当に申し訳ございませんでした。速やかに次の業務に移ります...!』
『.........』
深々と頭を下げる羊を、数秒見つめ、
月臣は薄く息をつく。
『はぁ...わかった。もういい。
お前は自分の業務に戻れ。』
『はい。大変申し訳ございませんでした。
失礼致します。』
めると月臣に頭を下げ
羊はそのまま部屋から出ていった。
羊が外へ出たのを確認すると、
月臣は部屋の鍵を閉める。
「.........あ、あの......」
怒っているのだろうか、
いつも以上に威圧感のある雰囲気の月臣に
めるは怯えながら話しかける。