第4章 ♡太陽差す場所。陰る場所
「.........?」
『俺も、それがなんでかは全然分からないんだけど...
でも、そういう難しいことはあとにしても
今はっきり言えるのは、
俺は、めるちゃんのことが好きなんだと思う』
「え......?」
『.....?』
驚いた瞳のめると目が合い、
一瞬不思議そうな顔をした羊だったが
すぐに耳まで真っ赤にして慌てだす。
『あ!!!も、もちろん!今の"好き"は、その...人としてっていうか、その!ただ、幸せになってほしい、というか!!もっもちろん!ふ、深い意味はなくっ!!!』
「......ふふっ」
『......ど、どうしたの...?』
「いえ、羊さんって本当に素敵な方だなぁ...と思って」
『え!?す、素敵っ!!?』
「はい。とっても素敵です。
羊さんがいるなら、私ももう少し、ここで頑張れそうな気がしてきました。
本当に沢山、ありがとうございます」
『......?
よく、わからないけど......
自殺、しない?』
「ふふっ、しませんよ」
めるがそう言って微笑むと、
また、太陽ような笑顔で羊が笑う。
『そっか...!よかった!!!』
ーー本当に、太陽みたいに暖かくて、明るくて、沈んだ心を照らしてくれるーー
そんな羊に、めるは心からの笑顔をむける。
(安心、するな...)
穏やかな空間の中で、
2人で微笑み合っているとー
いきなり、部屋の扉が音をたてて開いた。