第4章 ♡太陽差す場所。陰る場所
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『ほんっとーっに!ごめんなさい!!!』
「だ、だから...大丈夫ですっ...
そんなに謝らないでください...!」
あのあと羊は、メイド服に着替え終わっためるに
かなりの間声を掛けられ続け、
ようやく目を覚ましたのだった。
『いや!もう!何度謝っても足らないよ...
数々の愚行を......もう、どうしたらいいのやら...あああああ!もう!
本当にごめんなさい!!』
「だ、だから本当に大丈夫ですって...!
こ、こちらこそ...その...シャワー室は備え付けですし、ベッドまですぐなので、運ぼうかと思ったのですが...結局運べず長い間お風呂場に横たわらせてしまって......身体、痛くないでしょうか…?」
『何言ってるの!?
そんなのなんともないしどうでもいいのっ!!
あああ...穴があったら入りたいって言葉の意味を、嫌というほど理解した...そうか、この気持ちか......』
「あ、あの、大丈夫ですか?
ほんと、落ち着いてください...!」
落ち着きのない羊の手を、めるはそっと握る。
と、慌てていた身体の動きはピタリと止まったが、今度はみるみるうちに顔が真っ赤に染まっていく。
「あ、あの...羊さん...?」
『あ、や...えと...その...
俺、その...あ...』
「......?」
『...み、見てない』
「......え?」
『見てない...』
「え?あ、あの...」
『俺は、見てない...ない...う、うぅ...』
「あ、あの...?」
『ごっ...ごめんなさい!!そのっ、えとっ、俺、忘れなきゃ、だと思うんだけど...その、めるちゃん見ると...ああ、う、えっと...そんな、変な、風に見てるわけでなく!...ない、んだけど、どうしても...あんな、こと、初めて、だったし...俺、もう、どうしよ...あ、ああ!えっと...』
「ちょ、だ...だから、落ち着いてくださいっ…!」
『う、うん!ごめん...!だ、だからっ...!』
慌てていた羊が、ばっと意を決したように顔をあげる。
『ちゃんと...っ、俺、責任、とるからっ!!!』