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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第4章 ♡太陽差す場所。陰る場所


彼はちらりとめるを横目で見ると、
溜息をつき、花臣に問いかける。


『花臣......
まさかお前まで
彼女のことをすきにしてるんじゃ...』


『え!?う、うーん......
その...だって...
めるちゃんが可愛いから...
その、えっと...つい...』


『彼女の許可はちゃんと得ているの?』


『え?う、うんと......た、たぶん?』


『たぶんって…...全くもう...』


『う...うう、ごめんってばー!
ねねっ、雪にぃは?
何しにここに来たの?』


『え?俺はー.........』


再び男性の瞳がめるに向く。
ぱちり、と目が合うと
軽く目を逸らされた。


『......なんだか、昨日...
いろいろ...大変そうだったから...』


『!雪にぃ......もしかして、
それで心配になって
めるちゃんの様子を見に来たの?
......もう、ほんっとに優しい...!
天使!大好き!!!』


がばっと花臣が男性に抱きつく。


『ちょっ、花臣...!離して...っ!』


口では嫌がりながらも、
やはり、男性の花臣に対する視線は
他の人にむけるものと違って
柔らかい暖かさを纏っている。


『...まぁ、とにかく、
彼女が大丈夫そうなら、それでいい。
それから、花臣......
彼女、今日は一段と疲れているはずだから
ゆっくりと休ませてあげるようにね。
俺はもう行く。...それじゃ』


『はーい!雪にぃ!また後でねー!』


花臣は笑顔で手を振り、男性を見送る。

暫くの間手を振っていたが、
彼が見えなくなると扉を締め
やっとめるに向き直った。


『めるちゃん、ごめんね?おまたせ!』


ちゅっと唇にキスを落す。


「ん...あ、あの...花臣さん、
さっきの方は、一体...?」


『ん?雪にぃのこと?
雪にぃは、僕達、時環家の次男で
僕のお兄さんだよ?
部屋に様子を見に来るくらいだから
てっきり知ってるものだと思ったんだけど...
なに?知らなかったの?』


「え?...あ...あっ!
あの方が次男の方だったんですね...!」


『あれ?本当に知らなかったんだ?
そう。時環家次男の雪臣にぃ。
とーっても優しい天使みたいな人だよ!』
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