第4章 ♡太陽差す場所。陰る場所
「ん、んう...は、ぁ...」
『裸にシーツ巻き付けただけだなんて...
君もこうなることを期待してたのかな?
もう、めるちゃんのえっち♪』
ちゅうぅ...と首元に噛みつかれると
その甘い痺れにぴくりと身体が跳ねる。
「ん...ぁ...あん...」
『ふふっ、相変わらず敏感で可愛い...ん...』
コンコンコン
花臣が再び唇を重ねようとした時、
また部屋にノック音が響いた。
その音に、花臣はぎろりと扉の方を睨む。
『......は?なに?
良いところなのに...
ま、いいや。無視無視。』
すぐに目線を戻し
めるにキスを落す。
『ん...ちゅ、ちゅっちゅっ...』
「ん、んう!ん...!」
コンコンコン
『あー、もう!うっさいな...
早く諦めろっての...
ほら、いい子だから、
めるちゃんは僕に集中しててね?』
ちゅっ、ちゅっちゅっ...
れろっ、くちゅっ......
コンコンコン
『あーーー!!もう!うっさ...』
『あれ?花臣...?いるの?』
イライラした声が聞こえたのか、
扉のむこうから不思議そうに花臣を呼ぶ
聞き覚えのある声が聞こえた。
と、その声に、さっきまでの怒りはどこに消えたのか
花臣は一気に瞳を輝かせる。
『...!雪にぃ!!』
めるのことはそのままに、
キラキラとした笑顔で扉の方に駆けていくと
すぐにドアを開ける。
『雪にぃ!おはよう!』
すると、めるが何度も助けられた、
あの銀髪の男性が立っていた。
『ああ、おはよう...』
いつも無表情だった彼が、花臣を見て
ほんの少しだけ柔らかく微笑む。
彼の柔らかい表情を見たのは
これが初めてなうえに、
その相手が花臣ということもあって
めるは少々驚いた瞳で彼を見た。