第3章 ♡抗えない身体
『え!!!?
ななななななな生着替え!!?!!?
だだだだめ!絶対だめ!!!!』
「え、な、なまき...?
だ、だめ...ですか...?
ど、どうしましょう...」
『あああちが!ちがうちがう!!!
大丈夫!!大丈夫だよ!!!!
えっと、その...あの、あれ!!
もういっそ1回扉閉めちゃって!
おお俺、扉のむこうで待ってるから!!』
「え...でも...」
『大丈夫!大丈夫だから!!』
耳まで真っ赤にしてそう叫ばれ
めるは申し訳なく思いながらも
1回扉を閉める。
「じゃあ、その、すみません...
すぐに着替えますね...!」
『う、うん!!』
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「羊さん...お待たせ致しました...」
メイド服に着替え、そっと扉を開く。
『う、ううん!』
心なしかまだ羊の頬は赤いが、
いつもの花のような笑顔で
出迎えてくれた。
『さっきは色々とごめんね...!
えっと、これが朝食ね。
ゆっくり食べたんで平気だから、
食べ終わったら部屋の前に置いておいてね』
言いながらおぼんを渡される。
『それから、月臣様から伝言なんだけど...
月臣様はお仕事で夜まで家に帰ってこられないから
昨日の今日で、任せられる仕事もないし
日中は屋敷の中でのんびり過ごしてていいって。』
「え、いいんでしょうか...?」
『平気だよ!月臣様がいいって仰ってるんだから
気兼ねなくくつろいで!
あ、あと、
帰ったらまた相手をしてもらうから
身体はちゃんと休めておけよ、とも言ってた!』
「...っ!」
その言葉にぴくりと肩を揺らす。
『あれ?ご、ごめん、どうかした?
俺、何か変なこと言っちゃったかな...?』
羊が心配そうな顔で
めるの顔色を伺う。
なにせ月臣は
メイドに性的なことを要求したことは
1度もない、と言っていたし
まさか“そういう”行為をメイド相手に
しているとは思わないだろう。
となれば、この“相手をしてもらう”が
なにを意味するかなど、
純情そうな羊には尚更予想がつかないはずだ。