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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第3章 ♡抗えない身体


コンコンコン...と
扉をノックする音で目を覚ます。


部屋には朝日が差し込み、
可愛らしい鳥のさえずりが
聞こえてくる。


(...もう、朝か......)


起きたての頭でベッドを降り、
扉を開けるとーー


『めるちゃんおはよう!
月臣様に頼まれて、朝食を持ってきたよ!』


羊さんが朝食をおぼんにのせて
明るく微笑む姿が目に入った。


「あ...ひ、羊さん...!
おはようございます」


『うん!おはよう!
......て、うわああっ!』


「っ!?」


突然顔を真っ赤にして叫ばれ、
めるもびくりと身体を跳ねさせる。


『あ、あ、あの...あああの...
ごめん!!!
何も!全っ然!何も!見てないからっ!!』


言いながらわたわたと後ろをむく。

(ど、どうしたんだろう...)


羊の慌てように不思議に思って
首を傾げながら
ふと自分の身体に目をやると...


「きゃあっ!!!」


昨晩用意された、
透けたネグリジェのせいで
上も下も、下着が全て
丸見えになってしまっていた。


「ごごごご、ごめんなさい!
本当に、すみません......!!
普段はパジャマで寝ていたから、
ついいつもの調子でっ...
本当に本当に、
申し訳ございませんでした...!!」


必死に謝りながら
座り込んで身体を隠す。


『そ、そんな、謝らないで...!
俺は何も見てないしっ!!!
そ、その、えっと、伝えたいこともあるので
とりあえず、上でも羽織ってもらえると...
じゅ、準備できたら教えて!!
それまではちゃんと後ろ向いてるから!!』


「は、はい...!
申し訳ございません...!」


2人して顔を真っ赤にさせながら狼狽える。

めるは羽織りを探し、
キョロキョロと辺りを見回すも
メイド服と、今着ているネグリジェの
2枚だけしか渡されておらず、
羽織りをどうしても見つけられない。

困っためるは
頑なに後ろをむいている羊に
おずおずと話しかける。


「あ、あの...」


『な、なに!?
準備できた!?』


「いや!まだ!です!
すみません...
その、羽織りのある場所が分からないので
急いでメイド服に着替えてしまっても
構わないでしょうか...?」
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