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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第8章 ♡その想いは甘く優しく、そして我が儘で


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『ねぇ、どうしてもだめ?』


「......だめ、です...。」


あれから、コトを終えた後
めるは凌と幾度に渡る押し問答を続けていた。


『確かに月臣も魅力的な男だとは思うよ?
それは認める。少なくとも僕の従兄弟だしね。
でも、僕の方がずっといい男だと思うんだけど...
現に月臣より僕の方が何倍もモテてるでしょ?』


「そ、ういう問題では......」


『じゃあどういう問題?
...ああ、もしかして僕について行ったら、
あとあと月臣に何されるかわかったもんじゃないし、
それが怖いのかな?』


「ま、まぁそれもありますけど...」


めるが困ったようにそう返すと
凌はにこりと笑う。


『それなら心配ないよ。
僕は月臣とは従兄弟同士だし、
かなり長い付き合いがあるけど、
あいつが何かに執着したところなんて
1度も見たことがないんだ。
だから、きっと君が僕のところに来るってなっても、せいぜい僕がちょっと文句を言われる程度だよ』


「.........」


めるはその言葉に、
本当にそうなのだろうかとさらに眉を寄せる。

確かに、月臣に“執着”とまでの感情を抱かれている気は一切ないが、
個人的には、花臣や凌に抱かれた後の“お仕置き”では、いつもそれなりの痛手を与えられているように感じる。

凌はこうは言っているが、
めるにはどうしても、
そんな簡単に済むような話には思えなかった。


「で、でも......」


『...うーん、まだだめな理由があるの?
......あ、もしかして...
月臣のことを好きになっちゃったとか?』


「...えっ......い、いえ!!そんなことは!」


その言葉に、めるは弾かれたように
ぶんぶんと首を振り否定をする。


「それじゃあなぁに?
もしかして花ちゃん?
さすがに雪くんではないとは思うけど......」


『ど、どちらも違います...!』


「そうなの?それじゃあほかの...」


『で、ですから!そういうことではなく...!』


凌が思案するように言葉を続けるも
めるが声を被せてそれを遮る。
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