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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第6章 ♡飼い主不在のペットには



『...さっきのこと?』


「雪臣さんは、さっき、感謝なんてされちゃだめって仰ってましたが......
そ、そんなのは、雪臣さんが決めることじゃ、ない...と、思います」


『...なに?それ。......なんか気に触った?
それなら謝るけど...』


「ち!ちがいます...!
何があったかも知らない、こんな私が言う権利は、ない、ん、ですが...でも!
私は雪臣さんに感謝しています、この気持ちは、他ならぬ、私の気持ちです。」


『......だから?』


「だっ、だから...
雪臣さんになんて言われようと私は雪臣さんに感謝します!これは“私の”気持ちですから!
雪臣さんに頂いた、私の感謝の気持ちは
誰にだって、消すことはできません!」


『......っ』


「......て、あ.........
ごっ、ごめんなさい!!!
私、ほんと、メイドの分際で...
本当に、申し訳ございませんっ!!」


言いたいことを言い切った瞬間、
自分のしでかした失礼極まりない行為に気付き
必死で頭を下げる。





『.........なるほど、ね』


「え......?」


聞こえてきた声に
恐る恐る顔をあげるとー

いつも無表情だった彼が
ほんの少しだけ、こちらを見て笑っていた。


「...あ......」


『...花臣の気持ちが少しだけわかった。
.........ありがとう、めるさん』


「え......あ、私の、名前......」


『...うん。...それじゃ、またね。』


1度小さく頭をさげると
雪臣はそのままめるの部屋を後にした。
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