第4章 メザメ
「えぇー!俺っすか?
ゴホン
えっと、はじめまして?俺はワタヌキキミヒロです。四月一日って書いてワタヌキ、君に尋ねるでキミヒロ。
どうぞ、よろしくね。」
君尋はやさしく時雨に言った。時雨は君尋をしっかりを見つめ、
『“はじめまして”。私は時雨。桜月時雨。こちらこそよろしくね。』
と、笑顔で言った。その笑顔を間近で見た君尋は見事にノックアウトされ、顔が真っ赤になった。そして、それを見た侑子とモコナに数分間君尋は弄られ続けたのだった。
・・・・・・
「あぁ。もうちょっと教えてくれてもよかったのになぁ。ひまわりちゃんのことなんか特に!」
時雨と君尋、侑子、モコナと帰っているときに君尋がつぶやいた。
しかし、それを聞いていた侑子が
「それはダメ。」
と言った。それを聞いた君尋が不満げに
「えぇ~。あんなに凄い人なのに。見えてるんでしょ?」
と、言った。