第2章 幼馴染
スウェットの中に手を滑り込ませようと思った、その時、階段の下から潤のお母さんの声がした。
「潤~?翔くん~!降りてきて!!智が忘れ物したから、大至急届けてほしいんだって!」
「は~い!今行きま~す!」
下に聞こえるように返事した俺は、潤の頬に触れるだけのキスをして立ち上がった。
「ということだから、続きは後でね❤」
そうウインクすると、
「もう~///智に邪魔された!!つ~か、これ!
どうしてくれんだよ~(*´з`)」
って…
盛り上がる股間を指さした。
「はははは、朝だから、そんなもんじゃない~?」
「もう~!!翔のバカッ///」
膨れた潤が可愛いかったけど、いつまでも降りていかないと、おばさんに変に思われるしね。
「先に行ってるよ~♪」
と、潤を置いて階段を下りた。
「智の忘れ物って~?何ですか~?」
リビングに顔を出すと、おばさんは食器を洗いながら、
「私に持って来いっていうんだけど、私これから出掛けるのよ~。ごめんね~、翔くん…ハイ、これ…」
おばさんは黒いバックを俺に渡した。
「これ、何なんです~?」
「さあ~??午後一で使うからって!」
「だったら、俺達に連絡くれればいいのに…何でだろう?」
「ホントよね~、これから行くって分かってるのにね」
おばさんは、鞄を俺に託すと、
「お願いね、おばさん、準備があるから…」
と行ってしまった。
…中身は、なんだろ??
俺はじっと黒い鞄を見つめた。