第7章 Crazy for you〜君に夢中〜
「智くん、ここ感じるの?」
「感じるっていうか、そんなの、分かんな…んんっ…」
「ほら~、感じるじゃん♪」
翔くんに揺り起こされた胸の先…
そんなところ、誰かに触られたの初めてなのに。
翔くんに爪弾かれて、身体中に電流が走った。
男でも、こんなことろが感じるんだ…
「あっ、やめっ…翔く…やっ…」
俺の反応を愉しむように、
翔くんは指先と手のひらとを上手に使って、俺の乳首を何度も弄った。
何か、気持ち良くて…
全身に鳥肌が立って、何とも言えない気持ちに、俺は堪らず身を捩る。
「翔くん…やめてょ…」
「どうして~?だって、智くんのここ、
凄い硬く尖ってきたのに…」
恥ずかしい///
暗闇でよかったよ…俺今、顔、真っ赤だ。
「智くん…敏感なんだね…」
「…やめてよ…そんなこと言うの…」
「どうして?だってホントの事じゃん」
「だって…そんな…恥ずかしいよ…」
腕を上げて顔を隠すと翔くんがクスリと笑った。
「大丈夫だよ♪隠さなくっても見えないから❤」
あ、そうだった…
そうだけど…
その瞬間、部屋の電気が煌々と灯った。
「あれっ??」
「あ…」
「えっ??」
「復旧したんだ~…良かったね」
翔くんにそう言われて、俺は翔くんの顔を見た。
……そして、この状況を一気に思い出す。
「わああああああああっ//////」
もんどりうって転がるようにベッドから降り、
下の落ちている服を拾って頭から被った。
どうしよう///
どうしよう//////
どうしよぉおぉ~~/////////
そんな俺に、翔くんの余裕の声が降ってくる。
「何やってんの?それで隠れてるつもり~?」
隠れてるつもりもないけど、
もう何!?
いきなり電気付けないでよ~!!東京電力!!
暗闇だから俺、平気だったのに…