第5章 溢れだす気持ち
…………あ~、もう訳が分んね~///
まあ、いっか。
帰って寝よ…
考えるのは止めだ!
忘れよう!!
……でも…
………何だったんだろう??
俺は、夢を見ていたのか?
……岡田の恋人というやつを紹介された。
それは男だった…
それ以上でもそれ以下でもない事実…
岡田が、あいつと……
あの子どもみたいな…
一見女みたいな………あいつと…
あああああ/////
止めた止めた!!
俺は頭を振って、浮かびそうになった岡田と恋人との、恋人っぽいシーンを追い出して走り出した。
なんだよ、どいつもこいつも……
世の中、そうなのか?
俺はそのまま家に帰って、誰もいないことを幸いに、そのまま布団を被って寝た。
色んなことが頭の中でぐるぐる渦巻いていて、
何が何だか分からなくなって…
すべて拒否して寝てしまおうと思った頭は、どんどん冴えてきてしまって…
結局ちっとも眠れなくて、寝返りばかり打っていた。
どの位そうしていたんだろう…
それでも、いつの間にか眠っていた俺は、喉の渇きで目が覚めた。
部屋の中はもう暗くて、今が一体朝なのか夜なのかが分からない…
…水、飲も…
階段を下りていくと下も真っ暗で。
あれっ?
俺一人か?…つ~か、今何時だよ?
リビングの電気をつけて時計を見ると、夜の8時前だった。
こんな時間まで…
それにしても誰もいないなんて…
母ちゃん、どうしたんだっけ?
……よく働かない頭で考えていると、玄関のインターフォンが鳴った。
あ、帰って来た。
「母ちゃ~ん、腹減っ…えっ??」
「ち~すっ♪」
ビニール袋ぶら下げて、
当たり前の顔して靴を脱いで上がって来たのは、なんと、翔ちゃんだった。