第23章 Gravitation~引力~
じゅんの作ってくれた夕飯を二人で食べ、片付けは俺がした
料理はあまり…いや、かなり苦手だから、
作るのはほどんとじゅんがやってくれる
申し訳ないから、俺も洗い物くらいは進んでやるし、
じゅんが遅出の時なんかは、俺が朝飯の用意をしたりもする
これって、ざっくり言ってしまえば『新婚家庭』
いくら小さい頃から知ってる仲だとは言っても、
生活まで全て、毎日一緒にいると、小さな新しい発見もある
「おっ先に~♪」
じゅんが風呂から出てきた
ほらね……
あんな恰好、見たことなかったし…
風呂上がりのじゅんは、ビキニのパンツだけで、肩にタオルを掛けて出てくるんだ
腰骨の下あたりの布地は、ほんの2,3㎝の幅だけの細さで…
当然、前もモッコリと、ソコを隠すだけの布しかない
目のやり場に困るから、下だけなんか履いてくれないか?と抗議もした
そしたらじゅんは『翔のスケベ♡』と笑っただけで、全然取り合ってくれない
理由は簡単だ
乾燥肌のじゅんは、風呂上がりにリビングに広げたマットの上で、身体中にボディクリームを塗り、ストレッチをする
だから、ズボンを履いても、直ぐに脱がないといけないから、無駄なんだと…
にしたってさ~…
「翔も入っておいでよ~♡」
「あ、うん…」
「その前に、背中に塗って~?」
「…いいよ…」
風呂に逃げようともしてみたけど、やっぱり掴まる
毎度のことなのに、ちょっとドキドキするんだ
じゅんは、そんな俺の気持ちを分かっていて、ワザと煽るようなこともするし…
ホントに困るんだよね…
ほら、今日も…