第21章 その先に見える景色
【潤】
『バタンッ』智の部屋のドアが閉まった
「……さとし…」
「あ、やべっ~、聞こえてたんじゃね?」
「…かもね…」
「…だから言ったのに~♪」
攻める言葉を吐きながら、翔くんはどこか楽しそうで…
「…ねえ、止めない、で…」
ドアの音に気を取られて、休んでいた翔くんの腰に手を回し、もっと欲しいとアピールする
「ふふふ…潤…開き直ったの?」
「…別に…イイ、じゃん、聞こえた、って…ああっ」
翔くんが、ギリギリまで引いた腰を、一気に送り込んできた
「俺、もう…結構、限界、なんだよね…」
余裕のない翔くんの声が嬉しくて、
俺は首を引き寄せて噛みつくようなキスをした
「…智も、いなく、なった…し…」
「最初っ、から、遠慮、して、ない、じゃん///って…」
「やぁっ…あああっ///」
我慢していたのに…
一気に突き上げられて、そのまま、俺…
「潤…可愛い♡」
翔くんは、満足そうに俺の髪を撫でた
「…ごめん…俺…」
「じゃあ、今度は俺も…いい?」
「うん…きて…」
一緒にイキたかったけどさ…
ずっと焦らされて、もう限界だったんだ
「…ああ、潤…最高…気持ち、イイ…」
「…うん、俺も…」
「…中で、出すよ?いい?」
「うん…欲しい…」
腰を送るスピードが上がり、
翔くんの汗が俺の頬に落ちた
…しょうくん…翔くん…愛してるよ…
ずっとずっと……忘れない…
例え俺が……消えてしまっても…
「…潤、じゅん…あいしてるっ///」
腹の中に、翔くんの熱が広がるのを感じて、
俺は目を閉じた…
「泣くな…潤…」
翔くんの唇が、俺の目尻に下りて来た
このまま
時間が止まってしまえばいいのに…
翔くん…
俺の、しょう…くん…