第21章 その先に見える景色
「…可愛いよ…潤…」
その変化に気付きながら、翔くんはわざとソコへは手を伸ばさずに、そう囁いて、耳朶を噛んだ
「あんっ///」
「潤、声~…♪」
硬く膨らんだ乳首を甘噛みされ、
ちゅ〜っという音を立てて吸われると、
思わず俺の身体は快楽に震えた
翔くんの手が…唇が…
俺の身体を熱くする
ゆっくりと俺を高めていく翔くん…
拘束された両腕が、
枕を強く掴む…
そうしないと、大きな声を上げてしまいそうになるから…
隣に智がいるから…
……まあ、尤も…
もう、俺たちの情事に気付いているかもしれないけどね
……智、ごめんね
翔くんだけが、俺が通させてもらった我儘なんだ
だから………
滾る俺自身には触れないまま、
翔くんの指が俺の中に入って来る
待ちわびるソコを広げながら刺激されると、そこだけが別の意思を持って収縮を繰り返す
触れるか触れないかの微妙な位置で、中の一番敏感な場所を掠められると、
その度に身体が小さく跳ね、
構って貰えない尖端からは、雫が溢れて茎を伝わった
「……潤、どうしたの?まだ触ってないのに…
まさか、もうイッちゃう訳じゃないでしょ~?」
「…ぁあ、翔くん…止めないで…」
それまで執拗に舐めていた乳首を、離さないでと強請る…
すっかり翔くんの思う壺なんだ…けど…
「潤…もう、イレてもいいよね?
…実は俺、結構、キてるんだけどさ…」
知ってるよ…そんなの…
「…うん…来て…」
俺の言葉に、
嬉しそうな翔くんは、
「櫻井翔、入ります!」
そう敬礼してから、ゴムを手に取った
「バ~カ…」
笑う俺は、翔くんの手から、袋ごと取り上げると、
本棚の方へと投げ捨てた
『いいの?』と首を僅か傾げる翔くんに、
俺はしっかりと頷いた