• テキストサイズ

Baby blue【気象系BL】

第20章 君をずっと思ってる


【潤】

翔くんは、完璧にスケジュールを組んであった。

その場で考えた〜、みたいな振りで、次の場所を提案するけど、
実はそれは、翔くんが綿密に時間を計算して導き出した観光計画だった。


………翔くんらしいな、って思った。

だから俺は、気付かないふりで、
翔くんについていった。

だって、実際に、翔くんが連れてってくれるところはどこでも…

ちょっと大人味のモカソフトや、
さくさくの天婦羅が付いた蕎麦…

そして、心が洗われるような景色

どれも、俺を喜ばすために、翔くんが考えてくれたプラン……

俺のこと、何でも分かってる彼だからこそ、組み立てられた旅行日程。

「次は?どこ行くの?」

「うん…一旦チェックインしよっか。
行きたいとこあったら、そこから行けばいいし…」

「そうだね!ホテルも楽しみだな〜」


フロントで、翔くんが手続きするのを、少し離れて見ていた。

……ホントに、かっこいいな〜

脚が長くてスラッと細身の翔くんは、黒いセーターとデニムが凄く似合っていた。

まるで、ファッション雑誌から抜け出したみたいで……

ほら、現に今だって、隣でチェックインしているカップルの女の子が、翔くんのこと、チラチラ見てる。

そりゃ〜、そうでしょ♪

一緒にいるの、それ彼氏?
申し訳ないけど、翔くんの方が100倍…
いや、1000倍かっこいいしね〜♪

「何、見てんの?行くよ」
「あ、ああ、うん」

彼女に軽く会釈をして、横を通りすぎた。

少し驚いた顔を見て、僅かな優越感、
そして、
『そんなに他の男見てて、後でもめなきゃいいけどね〜♪』
と思った。

「知り合い?」
「え?いや、知らない。翔くんのこと見てたんだよ…あの娘…」
「へぇ〜、どっかで会ったことあったかなぁ?」

全く……(^^;

こういう、案外天然なとこ、
実は結構好きだよ…翔くん♥️

/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp