第18章 amends ~償い~
「翔の部屋、綺麗になってるの~?」
「ええ~?まあ、人が泊まれるスペースくらいは何とかね…」
「全く…少しは片付けなさいよ~?
私がやると怒るくせに」
「だって、母さん、勝手にGパン洗っちゃうから!」
「だって、あれ汚かったから~」
俺と母親のやり取りを、潤はニコニコしながら見ていた。
「…ぁ…ちょっ…しょうく…」
部屋に入るなり腕を掴んで壁に押し付け、
魅惑的なその赤い唇を奪った。
「んんっ…あっ…ふっ…」
薄く開いた唇から、早急に舌を差し込むと
潤は素直にそれを受け入れ、
自分の熱い舌を絡めてきた。
散々口の中を蹂躙してから、徐に唇を離し、
熱に潤んだ大きな目を見つめると、
潤はまだ足りないとばかりに唇を寄せてきた。
それを手のひらで押さえて拒んだ。
「…しょおくん?」
「親、もう少ししたら寝るからさ…
そんな、焦んなって♪」
俺の言葉に潤は真っ赤になった。
ふふふっ、可愛いな~、相変わらず…
仕掛けたのは俺なのに、
それに文句も言わず、頬を染めて……
潤が俯きながらラグに座りベッドに寄り掛かり、
俺は何か映画でも、と本棚に行ったその時、
軽いノックがして、
「潤くん~?この間泊まった時に着たパジャマ、洗濯しておいたから…」
そう言いながら、母親が入ってきた。
あっぶねっ///
チラッと潤を見ると、潤も畳まれたパジャマを受け取りながら俺を見た。
あのまま盛り上がってたら、マジでヤバいとこだった。
いつかは話す時が来るのかもしれないけど、
今はまだ、親にはね……
「着替えれば~?…でさ。これ、観る~?」
「何…?リング~?何でこれなんだよ~?」
「え~?ちょっとくらい大きな声出しても、映画の中の音にかき消されるかな~、と思って…」
「…そうかもしれないけど…怖くて気が散るかもよ~?」
「ふふっ…そんなの耳に入らないくらい、熱くしてやるよ~」
「……翔くん…なんか、キャラ変わった?」
「えっ?やっぱ~?」
アホだっ~、なんて笑い合った俺たち…