第15章 消えぬ想い

愛のないはずの行為でも、
刺激を与えられれば反応してしまう自分…

「……翔の…大きくなったね？」
「……」
「後ろも…もう、入るよね？」
「……うん…多分」

すると雅紀は俺を離して、
その横に膝立ちした。

「俺が、準備まだなんだわ」

見れば、雅紀のは、
少し反応を始めたところで、
俺に何を求めているかは、言わずもがな、だ。


何も言わずに、四つん這いになり、
雅紀を握って尖端を口に入れた。

舌と口を使って、雅紀を高めていく…

不意に雅紀が俺の頭を持って、
咥内の奥まで腰を送るから、
その刺激に思わず嘔吐いた。

そんな俺を雅紀は鼻で笑った。


俺の施す刺激に、雅紀のはどんどんと
質量を増していく。

その先からは、雅紀の味が………


「…もう、いい…十分でしょ…」

夢中でその行為に没頭していた俺の口から、
雅紀が出て行った。

「…ああ……」

見れば、さっきの2倍くらいに大きくなったソレは
天に向かって揺れていた。


「さてと…Ｊとは？？」
「…？」
「Ｊは、どうやって抱いてくれたの？」
「……」
「バックで？それとも普通に前から？」
「……」


「黙ってんじゃねーよ///都合が悪くなると、
黙んまりかよ？？
翔には、そんな権利ないって、分かんないの？」

「…まさき……」

俺の身体を突き飛ばして、その上に馬乗りになった雅紀の目は、悲しみが溢れていた。


「もう…どっちでもいいよ…脚、開け…」


言われるまま、俺は雅紀に言われた通りに
脚を広げて太腿を抱えた。

「ふっ…いい様だな…」


そのまま……

雅紀が入ってきた。その猛烈な圧迫感に
反射で身体がずり上がる。

その腰を、抱え直して引き戻し、
雅紀は一気に奥まで押し入った。

「ああぁっ///」


身体を開かれる痛みと、
そこに感じる熱の違和感に、
涙が一筋溢れて流れた…