第14章 desire〜欲望〜
「ビール、飲むでしょ?」
お客のために、俺は冷蔵庫を開けた。
「あ~、一個しかないや…
どうする?買って来よ…あ…」
不意に雅紀が俺の身体を抱き寄せた。
最初から、貪る様に唇を奪われ、
無遠慮に差し込まれた舌先が、
別の生き物のように俺の咥内を蹂躙した。
「…んっ…ぁあ…ふっ…」
その激しさに、酸素不足の頭の中が痺れだす。
脚がガクガクと震えだした頃に、
雅紀は俺の身体を離して、
そのままくるっと反対に向けズボンに手を掛けた。
「ちょっ///雅紀っ!」
下着とスエットを一緒に下され、
バランスを崩しそうになった俺は、
狭いシンクの淵に両手を付いて、
かろうじて身体を支えた。
開かれた脚の間に跪き、
雅紀は、俺の隠された秘部を曝け出そうと、
両手で尻の肉を抉じ開けた。
「やだっ///」
雅紀は、俺のソコに熱い舌を這わせた。
待ちわびたその刺激に、
俺の身体は小さく震えだす…
びちゃびちゃという卑猥な音が部屋の中に響き、
俺は雅紀の舌を受け入れる様に脚を開いた。
片脚を持ち上げ、更に大きく晒されたソコに、
遠慮なく雅紀の舌先が這いまわり、その奥へと進む。
「…ああっ…雅紀…気持ちイイ…」
「もっと、突き出して…」
「ん…こう?」
「ねえ、もう、いい?」
「…いいよ…」
カチャカチャと、ベルトを外す音が、
どこか遠くに聞こえる…
カシャンと、キッチンの床にベルトとスラックスが落ちた音がして、
一気に雅紀の滾りが俺の中に入ってきた。
「んあああぁっ///」
解し足りないソコは、焼けるように熱かった。
「ああ、ニノ…気持ち、いい…」
明るいままのキッチンに、肌と肌のぶつかる音と、
俺の後ろが立てる湿った音だけが響く…
遠慮も無く、登りつめようとする彼に合わせて、
俺も自身の指を絡めて上下に擦った。