第13章 encounter〜出会い〜
【翔】
「聞いてもいい?Jってさ、兄弟とかいる?」
JとVIPでお酒を飲みながら並んで話す。
「兄弟?どうしてそんなこと聞くの?」
「あ、いや…あのさ。Jとそっくりな人を知ってるから…もしかして、とか思って…」
「ふ~ん……そんなに似てるの?
そいつと俺…」
普通の顔して聞き返すJは、
やっぱり潤のこと、
隠しているようにも見えなくて。
「似てるなんてレベルじゃない!
そっくりだよ!背格好も、顔も、声も…
初めてJに会った時、
息が止まるかと思った!
だって、潤がそこに居たんだから///」
Jはじっと俺の顔を見つめている。
興奮して捲し立てた自分が、
何だか急に恥ずかしくなって…
俺は顔が熱くなった。
「そいつ…」
「ん??」
「俺とそっくりなヤツ、潤っていうんだ?」
「そうだよ!!何で知ってるの!?」
「翔が、今そう言ったから…」
えっ??俺、潤の名前言ってたんだ。
分かんなかった…(;・∀・)
「潤ってさ、翔の恋人?」
「えっ??…なんで、そんなこと…」
心臓が……
急に早鐘の様に打ち出した。
「初めて会った時から、翔が俺を見る目が、
何て言うか、そういう目をしてたから…かな?」
「そういう、目、って…」
ヤバい///
心拍数が異常値を叩きだした…
「俺のこと、まあ、正確にはその潤っていうやつのこと、好きだ、っていう…そういう目」
「…J……」
「違った??」
………深い、パープルアイが俺を射抜く。
…吸い込まれそうだ……
「否定しないっていう事は、そうってこと、かな?」
「…うん…」
あああぁ、何でこんなに顔が熱いんだよ(≧▽≦)
これじゃ、Jに変に思わるじゃん///
「羨ましいよな~…その潤ってやつ」
「えっ……」
Jが俺を見つめる……
優しくて、
熱い……
深いパープルから目が離せない…
俺……
俺は………