第12章 irony of fate 〜運命の悪戯〜
鍵を掛けたVIP room…
セックスに興じる俺とニノ…その様子を、
さっきからじっと観ている男がいた。
『J』だ…
ニノは、離れた場所から見ているJに熱い視線で、答えた。
「J……Jも来て……」
ニノの甘い誘いに、
ゆっくりとソファから立ち上がったJは、
俺たちの側まで来て、唇を片方だけ上げて、
ニヤリと笑った。
そして、俺たち二人に見せつける様に、
シャツのボタンをゆっくりと外していった。
現れた美しい逆三角形の上半身、
無駄なものなんか全く無くて…
鍛えられた彫刻のような肩から胸のラインに、
うっとり魅せられる。
ズボンのボタンを弾き、躊躇うことなく脱ぎ捨てる。
その動作すべてに無駄がなく、
完成された踊りを観ているようだ。
腰に残った黒いビキニの下着は、
欲望の象徴のように、前が大きく盛り上がっていた。
「J…」
「雅紀…何してんだよ、お前も脱げよ…」
「えっ?あ、う、うん…」
Jに言われるがままに、
俺は急いで着ているものを脱いでいった。
……落ち着け///俺…
バタバタと忙しなく脱いでいく俺は、
さっきのJとは比べ物にならないくらいに、
カッコ悪くて、滑稽だった。
見れば、ニノが口元に手を当てて笑ってやがる。
後で覚えとけよ~///(-`ω-)
Jは下着姿のまま、ニノの側までいった。
上目遣いで、Jを見上げるニノは、
その中心に手を添えて、布の上から軽く噛んだ。
「んんっ…」
少しだけ声を漏らしたJは、
俺にゆっくりと視線をよこした。
その目は、『お前もやれよ』と言っている。
俺は、Jの隣に跪き、ニノがするように、
主張するJのソコに、舌を這わせた。