第2章 幼馴染
「ちょっ///何すんだよ」
「近くで見せて…近くに、こんな可愛い娘がいたなんてさぁ~…」
至近距離で見る智くんは、ホントに可愛くて…
「ねえ、翔くん、やりすぎだよ!」
向いに座った潤が、手を伸ばして俺の肩を掴んだ。
見ると、嫉妬の色を映した目で俺を睨んでいた。
「…だってさ~」
その隙に智くんはさっと立ち上がり、
「コーラとオレンジジュースでいいよね?」
そう言って、奥へ引っ込んだ。
……智くんが女の子になると、あんなに可愛くなること…知らなかった~。これは凄い発見かも…
「翔くん、智に構い過ぎだよ…智、困ってたじゃん」
潤の気持ちは分かってる。
…やきもち…
俺が智に触れたりするのを、極端に嫌がるから。
別に、なにスル、って訳でもないのにさ~
「だってさ~、超レアじゃん!あんな智くん、見れるなんてさ♪後で写メ撮ろうよ!記念にな…」
「翔くん!!いい加減にしないと…」
「お待ちどうさま…それ飲んだら、とっとと帰れよ」
智くんが、トレイにコーラとジュースを持って戻ってきた。
「ねえ、ここにちょっと座ってよ!ほら、みんなみたいに…」
俺に言われ、少しだけ周りを見た智くんは、仕方なさそうに俺の隣に座った。
俺は、さっき気になったことを聞いてみた。
「ねえ、脚の毛、剃ったんだ~?」
「…いいじゃん、別に…」
俺は、綺麗に手入れされた、スカートから伸びる生足に視線を落とした。
筋肉質だと思ってた脚は、意外にもスカートから出ているだけで、こんなに魅惑的に見えるんだ…
…ちょっとだけでいいから、触ってみたいな~…
なんか、これじゃ変態だな、俺…