〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第78章 桃色媚薬-戯れと蜜の恋-❀明智光秀❀
「ぁあっ…美依っっ…………!!」
びゅくっ!びゅくっびゅるるっ…!
二回目の吐精は、派手に吐き出した。
濃くて白く濁ったものが、美依の腹の中ではなく、畳へと注がれる。
「う、ぁあっ…はぁっ……!」
それは留まる事を知らず、何回も何回も。
腰を跳ね上げては、畳にぶちまけ、幾度となくそれが繰り返された。
昂りはびゅくびゅくと跳ねて暴れ。
全て出し切ったのか、大人しくなった頃には、畳は酷い惨状になっていた。
(ああ…これで少し楽になるな)
こんな風に連続で達しては、脱力感も半端なく。
意識まで朦朧として、俺はぐったりと身体をを畳に横たえた。
────…………眠い
一気に睡魔まで襲ってくる。
目の前にモヤがかかったように…
そのまま混沌とした眠りに落ちようとした。
その時だった。
『光秀さん……?』
不意に名前を呼ばれた気がして、数回瞬きをする。
今、美依の声が聞こえたような。
ああ、俺はまだ独り妄想から抜けていないのだな。
どうせ俺の頭の中だけの事なら…
多少は甘えたりしてもいいだろう?
『美依、少し膝を貸してくれ』
『え…いいですよ』
『ありがとう、いい子だな』
その会話を最後に、俺の意識はぷっつり途絶えた。
でも…
何か温かなものに包まれた気がする。
そんな満ち足りた安堵の中で。
火照っていた身体が冷えていくと同時に、まるで慈愛に満ちた眼差しが見下ろしている感覚を覚えながら…
俺はすっかり安心し、優しい夢を見ていたのだった。
*****
誰かが俺の髪を指で梳く感覚がする。
時折頭を撫でながら、指が髪に絡み…
それがとても気持ちいい。
(一体、誰が……)
まるで柔い布に包まれているようだ。
そんな事を思いながら、ゆっくり意識を浮上させた。
ゆっくり瞳を動かすと…
上から俺を見下ろす、優しい黒い瞳と視線が絡んだ。