〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第78章 桃色媚薬-戯れと蜜の恋-❀明智光秀❀
「んっ…はぁっ……」
俺は袴の上から、熱くなっている己の高ぶりに触れた。
もうガチガチに勃っているのが解る。
多分、少し触れれば、もう。
そんな限界の状態になっているのは、火を見るより明らかだ。
袴の前が膨らんで、苦しくて痛い。
早く解放されたい、この渇きから。
その思いだけで、しゅるしゅると素早く袴の紐を解いた。
「くっ……」
包む布を退かせば、勢いよく飛び出してくる一物。
思った通り、それはもう筋張って血管を浮き上がらせ、先からぷくぷくと我慢した露を漏らしていた。
ぬるっ……
指で先っぽに触れれば、糸を引く。
荒い息を吐いて、襖にもたれながら…
俺は頭の中で、あの小娘の顔を思い浮かべていた。
(美依……)
……もし。
もし美依がここに居て、俺を慰めてくれたとしたら、どんなに良いだろう。
あの華奢な身体を組み敷き。
柔肌を暴いて、気持ちよく啼かせて…
その奥底を、この灼熱で貫けたなら。
それはどんなに幸せで、俺を満たす事だろう。
でも、それは叶わぬ夢だ。
想いは、俺の一方的なもの。
光そのもののあの娘が…俺の隣にいるのは有り得ないのだ。
────それならせめて頭の中だけでも
俺の勝手な想像の中だけで、お前を抱くことを許してくれ。
お前を自慰の材料にし、頭の中でもその身を汚してしまうのは躊躇われるけれど…
それでも、この火照った身体。
それはもう自身でも持て余し、どうしようもない状態になっているから。
オ レ ヲ ユ ル セ
ぬるっ…くちゅっ……
竿を軽く握り、親指で亀頭を軽く擦る。
すると、それだけで鋭い快感が走り…
こぷっ…と軽く白濁液が先から漏れた。
どうやら、堪える余力も残っていないらしい。
もうこの身体は、与えられた快楽に素直に答える、そんな俺らしくない状態になっているのだ。
それでも、霞がかる頭で思い描く。
愛しい愛しい娘の顔を。
その愛らしい仕草を。
こちらを見つめて、手を伸ばす…
そんな美依の姿を、脳裏に鮮明に描いた。