〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第74章 望月の恋人《後編》❀徳川家康❀
じゅっ……ちゅうっ、ぴちゃっ……
「……っぁあぁぁぁんっ!」
「すっごい、次々に蜜が溢れてくる」
「家康、だめぇっ…だめぇぇっ……!」
「こんな、ヤラシイ姿…本当に最後に勘弁して」
花弁を甘噛みし、舌を差し入れて蜜口を優しく舐め上げる。
膨らんだ蕾も、たまに、舌先でチロチロ刺激して。
指も使って、美依を羞恥に晒しながら攻めていく。
愛撫すればするほど、トロリと零れる愛しい液。
それを舌に絡めれば、その味で頭が麻痺するような感覚がする。
ここは古城の薄暗い天守なのに…
まるで自室の温かい褥にいるような、そんな錯覚まで覚えた。
「あっ…だめぇ、いえ、やっ……!」
数度気をやった美依は、感じやすくなっているのか。
少し口淫をしただけで躰を痙攣させ、喘ぎ声を甲高くさせた。
もう、この姿を見ることは無い。
なら、何度でも果てさせて……
何度も何度も、その愛らしい姿を見たかった。
「いいよ…達しなよ、美依」
「ぁんっ!ぁあっ…はぁっ……!」
「たくさん絶頂を見なよ、俺の手で果てることも無くなるんだから…今のうちに感じて」
そう、俺の手に溺れて。
俺だけに溺れさせたいのに…
もう、叶わないから。
ならせめて、今の一瞬だけでも。
────俺の与えた愛情を、忘れないで
「やっ…ぁあっ、いえ、やす──……っっ!!」
びくんっ!ぷしゅっ……!
美依はまたしても絶頂を迎え、軽く潮を噴いた。
俺は唇についた蜜を舐めながら、顔を上げる。
一回、内太ももに甘噛みし…
躰を起こして美依の顔を見ると、美依は息を荒らげながら、腕で顔を覆っていた。
「ひどい、ひどいよ家康っ…」
「何が?あんたの思い出作りをしてあげてるんでしょ」
「最後っていいながら…こんな、こんな蕩かして」
「……」
「私は家康と居たい、最後なんて嫌だよ、私は家康のお嫁さんになりたいの……!」
(美依……)
また、心が軋む。
まるで、傷ついて血が流れてるんじゃと思うくらい…痛くて痛くて堪らない。
でも──……
あんたを救うためなんだよ、美依。
お願いだから、解ってくれ。
軋む心が、そう叫んだ。