〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第72章 君しか見えない-繋-❀伊達政宗❀
ずぷっ…ずぷぷぷ、ぐちゅちゅちゅ……
「あっ…まさ、むねぇっ……!」
「っく…狭いな、やっぱり……!」
「ぁっあっ、入って、くるっ……!」
まだ誰も通った事のない美依の道は、当然ながら驚く程に狭く……
狭い所を掻き分け進むと、中はぎゅうぎゅうに俺を締め付けてきた。
半端ない圧迫感。
それは、慣れている俺でも、あまり経験した事が無い感じで。
その刺激の強さに、思わず吐精を煽られるが。
いきなり出すなんて格好悪いと、俺はなんとかそれを堪えた。
「はぁっ…美依っ……」
「まさ、むねぇっ……」
「痛くないか、大丈夫か?」
奥まで入ったなと感じる所で腰を止め、美依の表情を伺う。
美依は痛くはなさそうだったが、苦しそうに顔を歪めて、浅く荒い息を吐いていた。
それでも首を横に振り、肩に抱きついて。
泣きそうなのに、必死に笑みを作ってみせる。
「大丈夫、だよっ…私、やっと…政宗と、ひとつになれた……」
「美依……」
「へへっ、これは幸せの涙だから」
「……っ」
(ああ……敵わねぇな、こいつには)
女とひとつに繋がって。
ここまで満ち足りたことは無かった。
一緒に溶け合うこと、それは──……
こんなにも、幸せな事だったんだな。
「動いていいか、美依……」
「うん、大丈夫……」
「ゆっくり、やるからな……」
そして、腰を緩く緩く律動させる。
それは激しいものではなく、中に自分を覚えさせる為ような。
そんな淡く緩やかな、甘い刺激。
いつもの俺なら、物足りなくても……
美依となら、こんな優しいのもありだな。
そんな風に思いながら、抜き挿しを繰り返す。
ずっ…ぱちゅんっ、ずるっ……ぱちゅんっっ
「ぁっあっ、まさ、むねぇっ……!」
「もっと、欲しがれ、美依っ……!」
名前を呼ばれるだけで、求められているような。
何度も何度も紡がれる言葉は、媚薬のように躰を巡って……
そして、一緒に駆け上がる。
同じ快楽の極みを目指して。
初めて一緒に見る甘美な世界に、足を踏み入れるのだ。