第69章 〖誕生記念〗満ちる月、君を想へば❀伊達政宗❀

────はらりひらり舞う、ひとつの恋




乱世に揺蕩う、この身に
縛るものは不必要だと思っていた

どんなものも、いつか命は散る

だから必要な時に触れられれば
俺はそれで、満足だった


でも、お前に出会って──……


触れ合う悦に溺れたり
些細な事で、相手を縛ったり

そんな風に、想い合える相手がいる事を

俺は、馬鹿みたいに幸せに思う
こうして、生まれた日を喜んでくれるお前に


全て捧げてもいいと、そんな風に思う








「あっ…んっぁあっ！も、だめぇっ……！」

「美依っ…美依、美依っ……！」

「まさ、むねぇっ…ぁっ、まさむねぇっ……！」

「も、出るぞ、美依っ…我慢、出来ねぇ……！」















「はぁっ…ぁっ…美依っ………………っっ！！」















白濁とした欲望を放てば、全て染まる
お前に、想いに、蜜な夜に

生まれた喜びに、感謝を込めて──……

美依、お前に出逢えて良かった
お前を想えば、満ちる心
足りなかったものが、全て埋まったみたいに


またこうして、溢れん愛を注がせてくれ


気がつけば、夜空には蜂蜜色の月が浮かび
煌々と光を降り注いで、照らしていた

二人重なる影は、終わりなど忘れたかのように

いつまでも交じりあって
障子に色濃く月影を映していた

幸せな時間よ、永久(とこしえ)に

俺はそればかりを思い
燃ゆる熱情をお前に伝えていった

愛してる、じゃ足らないから

俺の持てるもの、全てを使って
お前にこの心を示していく


────美依、今日もありがとう
この先、一生……宜しくな？















〖誕生記念〗満ちる月、君を想へば / 伊達政宗
終

❁*.ﾟすぺしゃるさんくす
珂央様

¨̮♡⃛happybirthday♡⃛¨̮
Date masamume！