〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第65章 お兄ちゃんじゃいられない!❀光秀END❀
ずっ…ぐちゅんっ!ずずっ…ぱちゅんっっ!!
「ぁっあっ!みつっ…んっぁっあんっ!」
「くっ…イイな、堪らんっ……!」
「中っ…だめぇっ、擦れ…ぁあっ!」
「躰は、駄目とは言ってないぞ…こんなに、んっ…締めつけてきて……!」
絡み合う躰と躰。
熱い吐息も混じりあって……
ゾクゾクとした快感が、芯から突き上げる。
目の前で艶めかしく揺れる、美依の顔。
瞳は兎のように真っ赤で、唇は妖しく濡れて光って。
その崩れていく様が、見ていて本当に色っぽい。
普段のあどけない美依と、情事の艶っぽい美依。
両方とも惚れた一人の女だとしても、これほどの落差を見せつけられると、どちらを信じていいか解らなくなる。
(まぁ、今の姿は俺だけが見れる姿なのだがな)
こんな姿は、他の奴には見せられない。
俺だけの特別な美依で、それは一生ずっとそうだ。
俺の手の上だけで、淫らに花咲く蜜華。
それに魅入られた蝶のように、俺もまた。
────甘い蜜に誘われて、自らを曝け出すのだ
ぐちゅっぱちゅんっ!ぢゅぷっぢゅぷっぢゅぷっ!
「あっ…ぁあんっっ!激しっ…ぁあんっっ!」
「はぁっ…止まらん、腰が……!」
「イイのぉ…もっと、んっ…光、秀、さっ……!」
「くっ…そのように煽るな…!もっと、めちゃくちゃにしたくなる……!」
狂ったように下から突き上げても、猛る己の雄は、なおも際限なく硬度を上げてそびえ立ち。
解放される刹那を目指して、一直線だ。
貫くたびに、跳ね上がる美依の熱い躰を抱き締め、汗ばむ肌を擦り合わせて。
本当に二人で蕩けてしまうのではないかと……
馬鹿みたいに幸せな極彩色の夢を見る。
意地悪な兄と、素直な妹。
そんな関係は見事に崩れさり、今ではこうしてお互いのえげつない部分まで曝け出し合って。
それは、俺の望んでいた事だった。
もう、兄ではいられないと気づいた瞬間から……
お前は一人の女で、唯一の女で。
たった一人の、俺のお姫様なのだから。
刹那の悦びを分かち合い、共に至極の蜜夢を見て。
お互い形がなくなるまで溶けたいと……
────俺が望んだ、たった一つの温かな光