〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第65章 お兄ちゃんじゃいられない!❀光秀END❀
「俺か?溺れているよ…お前にな」
そっと優しく指の背で、柔らかな頬を撫でる。
酒のせいか、恥ずかしいからか、火照った肌が心地よい。
もっと……美依を感じたい、深くまで。
人肌恋しいのなら、丸ごと与えてやる。
俺で…お前も満たされればいい、美依。
「もう酔ってはいないのか?」
「寝たら、少し冷めたみたいです…何故?」
「酔った勢いと言われたくないからな、この先の行為を」
「……っっ」
「……まだ止められる、嫌か、俺に抱かれるのは」
すると、美依は小さく俯き『いいえ』と答えた。
そして、おずおずと首に腕を絡めてくる。
その可愛らしい仕草と、『同意』の答え。
それだけで、俺の限界地点は軽く飛び越えた。
「────愛している、美依」
初めての言葉を囁いて、美依を暴く。
しゅるり…と帯を引き抜けば、美依は抵抗する事もなく、肌を外気に晒させた。
その愛しい躰に触れ、次第に蕩かしていく。
だんだん崩れていく美依を見ながら……
俺は満ち足りた想いで、心も躰も、美依に溶け合わせていった。
────…………
『見事にぐずぐずだな』
『んっぁっ…光秀さんの、せいですっ……』
『もっと…欲しがってごらん、美依』
『ぁっぁんっ…も、意地悪っ……!』
美依の甘い肌を唇で辿る。
頭のてっぺんから、爪先まで……
口の中の砂糖菓子のように、淡く蕩ける美依は、見ていて至極快感だ。
肌を唇で食めば、ビクリと震わせ背中を反らし。
甘ったるい、腰にくるような嬌声を上げる。
その度に俺はゾクゾクして、さらに煽られ、美依を攻め立てて。
独占欲の塊のような赤い華を次々に咲かせては、それを指でなぞって満足した。
────俺をこうさせているのはお前だ、美依
お前が、あまりにも可愛らしいから。
俺を求めて、いやらしく乱れるから。
だから、もっと与えたくなる。
俺に酔わせて…お前の視線を独り占めしたい。
馬鹿みたいだろう?
でも、これは現実なのだから。
どれだけ俺がお前にハマっているか、解るだろう?