〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第64章 お兄ちゃんじゃいられない!❀秀吉END❀
────熱帯の夜を越え、結び合えた愛しい者よ
俺達はまだまだ発展途上だけれど
確かな想いは、確かに胸の中にある
「今はハッキリしてるよな、意識」
「え、ハッキリしてるよ……?」
「なら、今度は忘れないよな?」
「え、ちょっ…秀吉、さん……?」
「まだ朝早い、もう一回くらい出来るだろ」
「えっ、ちょっとちょっと待って……!」
「待たない、やだ」
「もう、明るいし、恥ずかしいからっ……!」
「その方がよく見える、観念しろ?」
「あっ……」
契り合って、紅く染まる
肌も心も熱を上げて……
今度は酒ではなく、俺に酔え
全てを注いでやるから
想いも熱も、何もかも……な?
「まだ言ってなかったな、俺の想い。俺はお前には何でもしてやりたいし、何でも与えてやりたい。甘やかしても、甘やかし足りない。だから…もう、俺だけを見てろよ?お前がこれから頼るのは俺だけだ、与えてやれるのは…俺だけだ。────愛してるよ、美依」
太陽からの陽射しは、熱い
二人を焦がすように……
俺達を照りつけては、全てを溶かす
真夏の太陽よりも、気持ちは熱量があるから
そんな灼熱にも似た、お前を想う心
これから、じっくり教えてやる
四肢を絡ませ、蕩け合う躰
またお互いに溺れてしまうように
俺達は、その想いを溶け合わせていったのだった。
《お兄ちゃんじゃいられない! / 秀吉END》
終