〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第64章 お兄ちゃんじゃいられない!❀秀吉END❀
(美依────…………)
紡がれた言葉は、きっと本心だと。
俺は、自分にそう言い聞かせた。
高ぶっているのは、きっとお互い様。
火照る身体を持て余し、人肌恋しくなるほどに……
愛しい者の温もりを、欲しているのだ。
「ん…解った」
俺は美依の答えに、そっと頷き。
そのままゆるりと、着物の袷に手を掛けた。
これは『合意の上』だと、自らに暗示して。
美依の言葉を酒の力ではないと信じて、その柔肌をゆっくり暴いていく。
ずっと欲しかった温もりに、手が届いた。
俺を……鎮めてくれ、美依。
兄と妹としてではなく、一人の男と女として。
その『一線』を越える喜びに……
俺は美依と縺れ合うように身体を絡ませ、体温を溶け合わせていった。
────…………
「美依…すごい、肌熱いな……」
夏の夜風が、剥き出しの火照った肌を撫でる。
暗い部屋の中で、それだけが色付くように…
美依の躰が行燈の明かりで浮かび上がり、その赤く染まった肌を曝け出していく。
俺がその滑らかな背中を啄んでいくと、唇が触れるたびに美依は肌を震わせ…
儚く息を漏らしながら、さらに躰の体温を上げた。
「ぁっ…んぅ…秀吉、さ……」
「気持ち、いいか……?」
「んっ…気持ちいい、もっと……」
「解った、もっと…たくさん口づけてやる」
ちゅっ…ちゅぱっ、ちゅぅっ……
うつ伏せの美依の小さな躰。
その躰中に唇を這わせ、たくさんの紅い華を咲かせていく。
それは俺のものだと言う証。
だから、たくさん付けて、もっと自分のものと実感したい。
(痕…見てるだけで、なんか堪らない気分になるな)
背中いっぱいに付いた痕に、ちょっとした満足感も覚え、指で口づけた痕を撫でると、そこは熱を帯びている気がした。
そのまま次第に腕を躰の前に回して、胸や腹を優しく撫でていく。
柔らかな感触、やがてその手にすっぽり収まる温かな膨らみを捕らえると……
俺は僅かに存在を露わにする、その頂を指で弄りながら、美依の耳元で甘く囁いた。