〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第60章 君色想う、葵の日 ❀石田三成❀
────貴女に、全てを捧ぐ
この身も、身に巣食う想いも
私の全てを貴女に差し上げます
貴女は私の腕の中で華開いて
可憐な蜜華に、愛を注ぐから……
私の為だけに、その花弁を開いて見せて
甘く可憐で、淫らな、その花弁を──……
「は、はっぴーばーすでー……」
「ちょっ…三成君のぼせた?顔真っ赤だよ!」
「だ、大丈夫です…は、はぴばーすでー……」
「無理しないで大丈夫だから、ほら上がろう?!」
「大丈夫…は、はぴばー………………」
「きゃー!三成君、しっかりして!言わんこっちゃない、ぱかぱかお酒飲んで、長時間浸かるから…!しっかりしてったら、三成君……?!」
貴女への想いは、こんなに溢れているのに。
私はどうして駄目なのでしょうね?
でも、いい気分です。
このまま……まどろんでいたいなぁ。
(美依様、愛していますよ)
頭がぼーっとする。
とても気持ちよくて……熱いです。
必死に私を呼ぶ美依様の声を聞きながら……
私は幸せの余韻に浸って。
愛する人に、腕を伸ばして触れたのだった。
《君色想う、葵の日 / 石田三成》
終
✿...*゚すぺしゃるさんくす
ぬのちゃん様