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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第50章 花時雨と恋情のアイロニー《前編》❀石田三成❀






────外は、花時雨




皮肉にも、私が乱れる影も、声も
全て、雨音と漆黒の夜に隠れてしまう

どんなに啼いて叫んだって

全てをつんざくような、政宗の熱が
私を蕩かして、身動きさせなくする






「やぁっ…政宗、だめぇっ…!あっ…ぁあっ!」

「んっ…美依っ……すげぇ、イイ……!」

「だめったら…ぁあっ、も、だめぇ……っっ!!」






そして、貫く政宗の情は
限りなく私を絶頂へと攻め上げ、

私はぷっつりと、意識を手放した。

三成君。
三成君。

私は心で愛しい恋人の名を何度も呼んで。

それでも四肢を縛る熱情が、
私を焦がし、溶かしていった。

まるでそれが、皮肉にも
恋情だと勘違いするほどに────…………












《花時雨と恋情のアイロニー〖前編〗》終
《花時雨と恋情のアイロニー〖後編〗》に続く──……

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