〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第48章 私を見つけて、戯れに❀家康END❀
────燃える、この身に、紅の炎が
「じゃあ、美依。褥行こうか」
「え……さっきの話、有効なの?!」
「当たり前でしょ、俺はいつだってあんたを甘やかしたい」
「わっ…いきなり抱き上げないで!」
「なら、ここでする?」
「もう、家康のえっち!」
「えっちって……何」
美依と出会って、初めて知った
人を想う時の熱量を
俺は元々野心家だけれど
あんたはいくら奪っても足らないんだ
────だから、愛される覚悟してて?
俺はあんたに熱を分け与えて
それでも激しく燃え続けるから
あんたを蕩かして、形が無くなるまで
俺達が一つに混ざってしまうまで
止まることのない激情は、煌めいて光を放つ
「んっ…美依……もっと、いいでしょ……?」
「やぁっ…家康っ…も、だめぇっ……!」
今度は、真昼間の褥に華開く
蜜なる秘密の淫事が
嬌声と共に、空気に混ざって溶けていく
鬼に捕まった姫は、今日も喘いで、淫らに乱れ
俺の心を捕らえて、離さない
新緑萌える、皐月の日
もうすぐ滾るような、暑い夏になる
そうしたら、またかくれんぼしよう
どこへ逃げても、見つけに行くから
次は木陰で、秘密裏の蜜事
華咲かせては、秘めたる淫らな戯れを──……
《私を見つけて、戯れに / 家康END》
終