〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第45章 姫百合と艶やかな純情《後編》❀明智光秀❀
「変わったな、貴様」
「そんな事はありません」
「たまには盛ってみるのも一興だ」
「もう、あれはご勘弁を、信長様」
苦笑いを返せば、信長様はさらに可笑しそう笑う。
春麗らかな日差しが天主に差し込み……
穏やかな風が、お互いの髪を艶やかに揺らしては、頬を撫でていった。
────美依、お前は愛らしいな
美依の艶やかな純情は、俺の心にも届き
身の内の熱を、淫らに晒させた
俺は見事に踊らされながらも……
お前を愛しいと思う気持ちは変わらない
甘やかな微熱は侵されても心地よいようだ
今宵は共に、また酒を酌み交わそう
心配するな、媚薬を盛ったりはしないぞ?
ただお前と……
またあのような美味い酒が飲みたい
ただ、それだけだ
蜂蜜月に煌めく
熱せられた夜は今日も終わらない
お前に魅せられ、滾った熱は純に巡って──……
朧に霞む、雲すら隠せない
蜜なる情事が、また華咲くのだから
《姫百合と艶やかな純情〖後編〗/ 明智光秀》
終
✿...*゚すぺしゃる さんくす
わさび様