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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第44章 姫百合と艶やかな純情《前編》❀明智光秀❀





────春の夜は、酔いやすい



朧の月影に照らされ
はらりひらりと舞う桜の花びらは


まるで私のようだ


いつもゆらゆらと貴方に染められ
舞い散っては降り積もる

貴方は月白色に輝くだけで
その本心は見せてはくれないのね


願わくば、貴方も薄紅に染まり


揺らめき艶やかに熱して
その浅ましい姿を私に見せて

戯れに酔っただけだと、笑ってあげるから
その仮面に隠した素顔を見せて────…………



















「ぁあっんっっ…光秀、さんっ……!」




今日も私は貴方の手で果てる。
私の躰を知り尽くした指で、舌で。

焦らされ、弄られ、絶頂に駆け上がる。

そして、貴方は囁く。
いつものように意地悪な言葉を。

私の耳元で、甘く撫でるように、吐息を注ぐ。




「んっ…美依っ…早く言え……!」

「やぁっ…意地悪っ……んぁっ、あっ…!」

「言わねばくれてやることは出来ないな……ほら、美依…また熱で貫かれないうちに果てるのか……?」




熱は私に入る事がないまま、ひたすらに蕩けた部分を擦るだけだ。

解っているくせに。
早く中に欲しいって。

貴方だってこんなに高ぶって、限界なはずなのに。

それでも余裕ぶって私に催促するんだ。
いやらしく、ねだることを。

私が言うまで……貴方は絶対に与えてはくれないから。




「早く、光秀さんが、欲しい…中に、とろとろに蕩けた、いやらしい美依の中に、早く…早く貫いてくださいっ……!」




そのうち私は堪らなくなって、必ず貴方に乞う。
それを聞くや否や、貴方は舌なめずりをして。




────そして、私を熱い昂りで突き上げるのだ




「いい子だ、美依っ…はぁっ……!」

「硬っ…熱いっ…ぁっぁあっ!」

「いい子には、ご褒美をやらねばな……啼け、美依」




そして、また貴方の熱に侵されて
私は溺れて意識を飛ばすのだ

激しく私を愛してくれていると
貴方の想いは本当に嬉しいけれど

それでも、望んでしまう
貴方の余裕が剥がれるのを






「光秀、さんっ…やぁあぁ───………っっ!!」







────私ばかりが、火照らされるのは、嫌だ








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