〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第43章 微色の三日月《後編》❀伊達政宗❀
「なぁ、美依っ…もっと……!」
「はぁっ…はぁっ…政宗っ……!」
「もっと…お前が、欲しい……」
「んっ…いいよ……」
「足りねぇ…美依、美依っ……!」
「やっ…ぁあっ…まさ、むねぇっ……!」
────こうして、また二人で溶けていく
初めて抱いた美依は、甘く温かく。
そして、ちょっと物足りなさを感じた。
やっぱり利き腕が使えないのは、辛いな。
俺が全快になったら、もっと快感に歪ませて。
もっともっと気持ち良く啼かせてやる。
それまでは精一杯『役に立てるように頑張れ』
お前の手や舌は、俺の利き手以上に気持ちいい。
だから、これは癖になっちまいそうだ。
その代わり……たっぷりご褒美もやるから。
いい子で俺の利き腕になっとけよ?
そんな風に、意識を飛ばす前に囁いたら……
美依は『ばかっ』と言いながらも。
最高に可愛く、困ったように笑った。
────…………
「なぁ、美依……いいだろ?」
「嫌、もう腕は治ったでしょ?」
「そんな冷たい事は言いっこなしだぜ」
「わぁっ……!」
今日も相変わらずのやり取りを繰り返す、俺達。
美依を胡座の中に引き入れ抱き締めると、美依はぷぅっと頬を膨らませ、ふくれっ面になった。
気がつけば、あの事件からは、月日が経ち。
男達から俺の話が伝わったのか、美依に言い寄るけしからん男も、姿を見せなくなった。
怪我も順調に治り……
今じゃすっかり包帯も取れ。
『自分で自慰出来る健康な俺』になってしまっている。
でもなー……
案外、怪我している時の方が良かったかも。
美依の『俺の役に立てるように頑張る』行為は、日に日に上手くなり。
すっかりそれの虜になった俺は、自分の自慰ではなく、美依に『してもらう』事の快感に覚えてしまった。
怪我してる時は、なんだかんだ言い訳出来たが。
今はなんて理由をつけて、してもらうか。
馬鹿みたいに考えている自分がいる。
まぁ……美依をその気にさせるなんて。
『アメ』をチラつかせれば、簡単なのだけど。