第37章 アプリコット＊プリンセス《生誕記念》❀豊臣秀吉❀

────雲雀、囀(さえず)る、春の暁よ



この瞬間に、想いを馳せて
今日も、生きている実感と
愛しい者達に、溢れんばかりの祝福を


そして届け、地平線の彼方へ
俺の想いよ、どこまでも飛んでいけ







「よし、弁当にするか！」

「たまごやきー、たまごやきー！」

「もも、とうさまのひざがいい！」

「あんも！」

「えー、お母さん寂しいなぁー」

「じゃあ、俺が座るか」

「重いから、お断りしますっ」

「じゃあ、あん、かあさまのひざー」

「ももも、かあさまのひざ！」

「おいおい、お前達どっちかにしろー？」






そして、謳うは幸福の唄
甘さと強さを兼ね備えた、果実の姫達よ

満ち足りた気持ちを、春空に響かせて

天色の空と、薄紅の想いが混ざったなら
未来へ繋がる光になって、この身に降り注ぐから


『今日も愛してるよ』


それを言うためだけに
俺の明日が存在すると言うならば

きっと誰よりも、俺は明日を待ち侘びて、
次なる一歩を踏みしめていく。










《アプリコット・プリンセス〖生誕記念〗》
終

Happy Birthday☆+｡:.ﾟ
Dear Hideyoshi！