〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第34章 胡蝶ノ乱舞《後編》❀秀吉 × 光秀❀
────淫らな蝶々が、乱舞し羽根を広げるが如く
ぐちゅぅっ…じゅぷっじゅぷっ、ずぐちゅんっっ!!
「やっ…ぁあぁぁぁっ────…………っっ!!」
どひゅぅっ!びゅくびゅくっ!どぷどぷっ……!
秀吉と光秀から幾度となく吐き出された熱い白濁は、それこそ美依の中に留まらず、出しては流れ、出しては流れ……
浮き上がった美依の躰から垂れ流れて、畳へと零れ落ちた。
それでも馨しい香りは消えない。
美依から絶え間なく、そそる香りが漂っては、煽られさらに躰を犯し続け……
「美依っ…はぁっ…堪んねぇ……!」
「いい匂いだ…んっ…堪らなく、疼く…美依…!」
狂ったように小さな躰を貫くうちに、美依はぷっつりと意識を途絶えさせた。
小さな躰は、その白い肌に無数の紅い華を咲かせ、白濁にまみれてぐっしょりと濡れ……
そんな美依の姿を見て、秀吉と光秀も、脱力をして畳に崩れ落ちた。
────その刹那
「秀吉、光秀、そこまでだ」
威厳に満ちた低い声と共に、ゆっくり襖が開かれ。
そこから姿を現した紅玉の瞳の主君は、薄い笑みを浮かべながら、ゆっくり言葉を紡いだ。
「美依を天主に連れて行く。貴様らは己の後始末をして御殿に帰るがよい。杞憂するな……他言無用だ、俺はうつけではない」
こうして、美依は再度、快楽の地獄から助け出され。
信長に、その身体を預ける事になった。
『他言無用』
信長の言った言葉は、しかと守られ
三人の行為が白日の元に晒される事はなかった。
しかし──……
『香の本当の怖さ』はこれだけで消えた訳ではない。
では、美依自身がどうなったかと言うと…………
「美依、いい子にしてるか?」
「頼まれた布地を買ってきてやったぞ、美依」
「秀吉さん、光秀さん!」
安土城、天主。
そこに美依を訪ねてきた秀吉と光秀を見て、美依はふにゃりと笑みを零した。
そして、二人に小走りに近寄ると……
光秀から反物を受け取りながら、声を弾ませて言葉を紡いだ。