〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第26章 白雪-sirayuki-《蜜夜編》❀真田幸村❀
「んっ…大丈夫か、美依…痛くねーか」
そのまま根元までしっかりはめ込み、美依の顔を伺うと。
美依は少し涙目になっていて…
もしかして、無理をさせてるんじゃないかと不安になり、美依を癒すように顔中に口づけを落とした。
「わりぃ、苦しいならちゃんと言え」
「んっ…大丈夫……」
「無理すんな、抜くか?」
「違うの、抜かないでっ…ただ……」
「ただ?」
すると、美依は小さく笑って。
俺の両頬に手を当てながら、ぽつりと呟いた。
「死ぬほど幸せだなぁって…思っただけ」
(……っっ、ほんと手に負えねー……)
どうして、どうしてコイツは。
こんなにも可愛くて、そして……
俺を火照らせ、煽るのが上手いんだろう。
一生懸命優しくしようとしてるのに。
あんまり可愛いから、歯止めが利かなくなる。
むちゃくちゃに貪って、美依を啼かせたい。
そんなえげつない感情が蝕んで。
蜜毒に冒されたように、思考回路まで麻痺してしまう。
「ばーか…それは俺も同じだ」
「幸村……」
「……今はそーゆー言葉、吐くの止めとけ」
「なんで……?」
「めちゃくちゃに可愛がれなくなるから。馬鹿みたいに貪りたくなるだろ?」
「……っっ、知らないよ」
本当に、呆れるほど可愛い。
そんな美依に、俺は愛しくなって。
顎を捉え、一回唇を啄んだ。
────繋がった部分から熱が伝わる
美依の柔さも、温もりも。
蕩けるほどに、優しくて。
儚い白夜が、蜜色に染まっていく。
「なぁ、動いていい?」
「き、聞かないでっ……」
「そんな事言うとめちゃくちゃに貫くぞ、いーのかよ」
「幸村の好きにすればいいじゃないっ……」
「あっそ、じゃあ好きにする」
ずっ…ぐちゅんっ!
ゆっくり引き抜き、一回奥を突いてやると。
美依は首にしがみつき、甲高く色っぽい声で啼いた。
それが合図になり……
俺は美依の更に奥深くを目指して律動していく。
抜いては貫き、抜いては鋭く貫き。
次第に溺れるように腰を動かしては。
その熱い場所に、更なる熱を吐き出す瞬間だけを夢見て、駆け上がっていった。