• テキストサイズ

〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第25章 白雪-sirayuki-《恋情編》❀真田幸村❀







「じゃあ…今夜、宿を取るから来いよ」






美依が小さく震えるのも構わず、背中を撫で。

そして、言葉を続ける。
真っ赤になった耳元で。




「長屋は壁が薄いから…お前の声が漏れたら大変だろ?」

「幸村、それって……」

「抱かれろって言ってんの」

「……っっ」

「……嫌?」




すると、美依は小さく首を横に振り。

真っ赤に可愛く頬を染めて……
小さな声で『いいよ』と呟いた。














────ひらり、はらり


雪の華が空から舞い散り。
町を銀世界に染めていく。

白一面の筈なのに……

俺の心は色鮮やかで。
煌めく炎が燃えている。


きっとこれから訪れるであろう甘い一夜を思って。


馬鹿みたいに浮き足立っているからだ。
愛しい女と肌を重ねられるなんて。





(───………すげー幸せだな)




紅、燃ゆる白雪。
染まって浮かされ、焔のように。

幸せなひと時に思いを馳せながら。
小さな愛しい温もりを強く抱き締めたのだった。










《白雪-sirayuki-〖恋情編〗》終
《白雪-sirayuki-〖蜜夜編〗》に続く──……

/ 1230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp