第24章 カンタレラに久遠の蜜謳を《後編》❀上杉謙信❀

「やんっぁあっ！ぁっ…ぁっあんっ！」

「駄目と言っていた割にはよがっているではないか、しかも…達し続けていると見える」

「またぁあっ…！だめなの、ぁっやぁあぁんっ！」

「一回達した事で敏感になっているようだな、唆るいい声だ…もっと追い込んでやろう、美依」




三本の指をバラバラに動かし、中を擦って攻め上げて。

美依は突っ伏しながら、躰をビクつかせて、絶え間なく絶頂を迎えては腰と背中を反らせる。

甘美な啼き声は牢の中に、甘く響いて……

水音と喘ぎ声は、耳鳴りのように共鳴し、そして己を昂らせていく。




「謙信、様っ…謙信、さまぁ……っっぁあぁっ！！」




俺の名を呼びながら達する美依。
そう、快楽の地獄に落としているのは、その名前の男だ。

お前は俺の手でこんなに甘く啼いて、馨しい蜜を垂らし……

あまりの気持ち良さに、よがっているのだろう？
こんな繋がれているのにも関わらず。








────ただ、それが呆れるくらいに愛しいが








「謙信っ…さまぁぁぁ───…………っっ！！」




────ぶしゅぅぅっっ！


やがて、涙と蜜で自分の躰を濡らしながら。
美依は痙攣し、更に盛大に潮を噴いた。

そこで俺は美依から手を引き抜き、その手で頬を掴んで、こちらに向かせる。

美依は蕩けた顔で俺を見ながら……
またはらはらと透明な雫を瞳から零した。




「快感過ぎると、そこまで泣けるか、美依」

「許して、謙信様っ…ごめんなさい……！」

「何故謝る、自覚があるのか…無防備に男を誘惑した事を」

「……っっ」

「……その様子だと自覚がないのだろう？無自覚ほど危ういものは無い、だがな。俺はそれをお前に解れと言っているのではない」

「え……あっ！」




俺は身を寄せると、自分の股間を美依の尻に擦り付けた。

そこに鎮座するのは、昂りに昂った、雄の塊。
美依が愛らしく乱れる事で、それはもう、限界まで勃ち上がり……

いつでもその小さな躰を貫ける。

やっと美依の中に入れると思うだけで……
先は濡れて滲み、さらに前を押し上げては猛った。