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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第23章 カンタレラに久遠の蜜謳を《前編》❀上杉謙信❀






「美依、お前を俺と言う檻に閉じ込めてやろう。お前はただ身を委ね、感じていればいい。俺の手の中だけで咲き誇る、艶やかな華であればいい。他の男に触れさせるくらいなら……お前は一生ここから出なくていい。俺だけを見て…愛されていれば、それでいい」








────狂った熱情は

猛る熱となって、その身を焦がす。
不器用なまでに、純粋な想い。

それはいつしかねじ曲がり……

愛する者が壊れるまで。
その暴走は止まる事を知らないのか。








「やっ…ぁあっ……謙信、様ぁ……!」








仄暗い牢は艶やかに染まる。
そして、秘密の蜜事を。


歪んだ恋慕の先に、見えるものは?


その日は、牡丹雪が降っていた。
狂った情事も知らず、積もり積もって……


熱で蕩かしてあげましょう。


食い込む手枷。
全てを捕らえて、離さぬ鎖は。


────『愛している』の証なのだから












《カンタレラに久遠の蜜謳を〖前編〗》終
《カンタレラに久遠の蜜謳を〖後編〗》に続く─…

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