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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第18章 桃色酔宴 -戯れと蜜の春- ❀伊達政宗❀





────女の身体に必ず月に一回訪れる『月のモノ』




それは女が子供を産むと言う役割がある以上、成熟した女なら誰しも訪れるものだ。

その間は、病気が移りやすいなど様々な理由から、身体を繋げる行為は御法度。

この期間なら、身体を繋げても妊娠しないなんて言う説もあるが、大概の女は体調が優れない為に行為には及ばない事が殆どだ。


しかし……


男にとっては、そんな事は理解していても、納得するには途方もない忍耐が必要で。

恋仲の女が『月のモノ』の期間中。
身体が疼いた場合はどうすればいいのか。


一時は我慢出来ても、限界が来たら?


そして、ここにも。
恋仲の女を溺愛し過ぎて、我慢がならない。

快楽主義者の武将が一人────…………

















「え、宴の後、城に帰る?」




年明け、政宗の御殿。
美依からの突然の申し出に、政宗はびっくりして声を上げた。

今日は政宗の御殿で、新年の祝宴を執り行う。

城でやったのとは別に、自分で作った料理で武将達をもてなそうと……

今日は昼間から、その準備に追われていた。
今は美依と一緒に最後の味付けをしている最中で。

美依は政宗にお玉と小皿を渡しながら、申し訳なさそうに項垂れた。





「うん…今朝、月のモノが来ちゃってね」

「月のモノ……」

「だから、お泊まりを止めておこうかと思って。泊まっても…その、色々出来ないから……」

「色々、なぁ……」




政宗は美依から受け取ったお玉と小皿で、鍋の味見をしながら視線を泳がせる。


『月のモノ』


政宗だって大人の男である故、それが何を意味するのか、すぐに思い当たる。

そして、美依の言う『色々』も然り。
それは、夜の営みの話をしているのだろう。

美依と恋仲になって、まだ半月ほど。

その間、馬鹿みたいに美依を愛し、みっともないほど欲情しては、身体を重ね……

半月の間に美依に注いだ熱は、それこそ数え切れない。

だが、今回の美依の『月のモノ』は。
恋仲になって、初めて二人の間に訪れた出来事だ。

勿論、これからも恋仲で居るなら、毎月訪れる事。

慌てる事もない……と。
政宗は納得し、味見の小皿を鍋の脇に置いた。





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