〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第15章 胡蝶ノ蜜夢《後編》❀家康 × 三成❀
「ったく…どこにいったんだ、あいつら……」
もうすぐ陽は地に沈む。
そんな中、政宗は三成の御殿から家康の御殿までの道のりを、ひたすらに調べて歩いていた。
三人を誰か見なかったか。
美依が通ったような、痕跡はないか。
少しの手掛かりを探し、虱潰しに当たる。
陽が完全に落ちてしまえば、たとえ手掛かりがあったとしたって、闇に紛れてしまうから。
その前になんとしてでも……
そう思って、捜索を続けていた。
「それにしても、匂いって言ったってな…匂いには敏感な方だが、そんなんじゃ手掛かりにもなりゃしねぇ」
口から次から次へと悪態が出る。
しかし、『誘う匂い』と言う話なのだから……
それはきっと、よっぽど芳しい匂いに違いない。
そう言われると興味が無いわけではないが。
あの美依の誘う匂いな訳だし。
「なんてな、こんな事言ったら、秀吉あたりにどやされるな……ん?」
ダメ元で少し裏路地にに入った瞬間。
何かがふわり……と香った気がして、政宗は思わず立ち止まった。
夕餉時だから、その匂いか?
一瞬そう思ったが、そんな種類の匂いとは、明らかに違うものだと気がつく。
どちらかと言うと……
心や身体が疼くような、本性を晒されるような。
そんな、自分の淫らな部分が剥き出しにされるような匂い。
「でも、なんか、いい匂いだな…どこから漂ってくるんだ?」
思わず気になって、犬のように鼻をひくつかせて、匂いの元を探す。
すると、裏路地の奥の、さらに奥のほうから漂っているようだった。
政宗は興味の惹かれるままに、脚をそちらに向けた。
『少しでも何か香ったら、決してそれを嗅いではならぬ。貴様らも捕まるからな、その誘う匂いに。必ず自分の理性は自分で保て』
そう、信長から釘を刺されていた事も、すっかり忘れて……
────…………
「んっっ…ふぐっ…んっんぅ……!」
ぐちゅっぐちゅんっ…ぢゅぷっぢゅぷっぐちゅんっ!
パンパン…ぬぷっぱちゅんっ…パンパン……
にちゅっ…じゅぼっじゅっ……どぴゅぅぅっっ!!
美依の口の中で、男根が弾ける。
瞬間、音を立てて吐き出された精が、勢いよく先から飛び出した。