〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第15章 胡蝶ノ蜜夢《後編》❀家康 × 三成❀
「じゃあ…そろそろ俺達も満足させて、美依」
すると、家康は妖艶にそう囁いて、美依の躰に手を掛ける。
そして三成の膝から降ろさせると、そのまま畳にうつ伏せに組み敷いた。
美依の顔と肩が畳に付き、それを見下ろしながら……
家康は乱れた自らの着物を、さらにはだけさせ始める。
「俺最初、後ろで」
「え…私も挿したいです」
「俺が解したんだ、文句は聞かない」
「仕方無いですね、口で我慢します」
三成も何故か少し不満げに、家康の隣で袴の紐を緩め始めて。
美依はそれを首だけ持ち上げて、それを見ていた。
頭がぼんやりし、二人の会話がよく理解出来ない。
そんな事を思っていると……
二人の包まれた布から姿を現した、禍々しい昂りが。
美依の視界に、嫌でも飛び込んできた。
「あ、あ……」
腹に付きそうなくらい反り上がった『ソレ』は。
ビクビクと熱く脈打ち、遠目でも解るくらい筋張っていて。
ぷくぷくと先から漏れ出た液が、竿を伝って流れていた。
思わずそれを見て、反射的に唾を飲み込む。
すると、それに気がついた二人は、呆れたように。
でも、愛しい者を見るように、目を細めた。
「生唾飲むほどほしいの?…いやらしいね、美依」
「躰が火照って仕方ないんでしょう、本能ですよ、家康様」
「そっか、だからあんなに誘う匂いを漂わせていたわけ?まんまとそれに捕まったわけだ」
「ふふっ、ならば癒して差し上げればいいだけです…ねぇ、美依様?」
二人が舌舐めずりをし、緩く男根を扱きながら、美依を見下ろす。
その、なんとも妖艶な様。
雌を捕らえる雄の目、強欲にに満ちた……
この先のさらなる淫行を、求める瞳。
────壊される、全てを
「やっ…ああああっ……!」
思わず、そう直感した美依は、身体をすばやく起こし、外とを隔てる襖へと身体を向けた。
そのまま震える身体に鞭を打ち、四つん這いのまま畳を這う。
まだ逃げられる。
まだ、引き返せる。
それだけ考え、咄嗟に這って進んで、襖へ手を伸ばした。
誰か外に居るかもしれない。
淡い期待が胸をよぎったが……
すぐに、後ろから熱い手が脚を掴んだ。