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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第14章 胡蝶ノ蜜夢《前編》❀家康 × 三成❀






「三成の御殿の周り、家康の御殿の周り、美依が辿ったと思われる足跡を負い…必ず三人を見つけ出せ。よいか、少しでも何か香ったら、決してそれを嗅いではならぬ。貴様らも捕まるからな、その誘う匂いに。必ず自分の理性は自分で保て、そしてこの事は決して他言せぬように」





秀吉、光秀、政宗は神妙に頷く。
天主の中には、ただならぬ空気が漂い。

そして、落ち始めた太陽の赤い光が。
まるで燃えるように、天主を赤く染め上げていた。

























────誘う蜜に囚われた蝶々達よ


純粋無垢に咲き誇る花は。
いつか淫らに誘う蜜華となって、しどけなく、その花弁を開き。


そして、魅入られた蝶々達が、蜜を求めて群がり始める。


理性をかなぐり捨てた、その蝶々達に。
素直な蜜華は、逃げる事も出来ずに受け入れる。


それは、夢か幻か。
自分は華なのか、それとも──……










「やんっ…ぁあぁっ…だめぇっあっぁあぁっ……!」

「美依っ…はぁっ…止まらない……!」

「美依様…私も、美依様……!」










蜜なる秘め事が花開く。

そして、夢見る。
蜜なる夢を。

妖しくも儚げな、胡蝶之蜜夢───…………












《胡蝶之蜜夢〖前編〗》終
《胡蝶之蜜夢〖後編〗》に続く…………


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