〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第10章 聖戦!HONEY*NOEL ❀信長END❀
「そう言えば、貴様にはりぼんが無かったな」
「へ?」
「普通、贈り物にはりぼんを掛けるのが礼儀だと佐助が言っておったぞ」
「まぁ…それは確かにそうですが」
「やり直せ」
「え!?ちょっ…信長様っ……!」
美依の着ている『さんた服』を乱し始めると、美依は抵抗して慌てたように声を上げた。
贈り物に『りぼん』を掛けるならば……
美依にももう一度下着になってもらい。
りぼんを掛け、再度贈ってもらわねば。
そう説明しながら、美依の背中の編み上げの紐を解いていると……
美依は振り返って、人差し指を額にちょんと当てた。
「信長様、めっ!ですよ」
「めっ……とはなんだ」
「だめって意味の、めっ!です。額つつきますよ?」
「…なんだ、その阿呆なほど愛らしい理由は。やれるものなら、止めてみせよ……全力でな」
「あっ……!」
美依を巧みに組み敷き、今宵も啼かせる。
勿論、しっかり『りぼん』を掛けさせて。
俺に勝とうなど……五百年は早いと言うものだ。
美依、貴様を愛している。
愛くるしい瞳も、陽だまりのような笑顔も。
柔らかな声も、しなやかで温かい身体も。
全て全て俺の物だ。
美依、貴様は聖なる夜に舞い降りた……
俺だけの、俺のためだけの天使だろう?
ならば、今宵も淫らな羽根を広げ、舞ってみよ。
俺の躰の上で、踊って、そして。
謳声を聞かせてくれ。
────天使が紡ぐ、蜜な謳声を。
「ぁあっ…のぶっ…さまぁ……」
「艶のある声になってきたな、美依。ほら、蜜もこんなに溢れて……今宵も存分に啼かせてやろう」
今宵も雪が降り積もる。
銀白の世界を彩るように。
濃密なる蜜な啼き声は終わること無く、空が白みゆくまで響いていったのだった────…………
《聖戦!HONEY*NOEL / 信長END》
終